北陸旅行記 三日目(2018/09/10)


■朝食
  ホテル2階にある「ブッフェダイニング スワン」。
  楽天トラベル主催の「朝ごはんフェスティバル」にて
  2016年から2018年まで3年連続
  石川県第1位に輝いた食事処です。

  加賀野菜をはじめとする地産地消にこだわった
  金沢の味を提供しています。
金沢おでん
源助大根や加賀車麩などを食べました

今日は福井県の観光。

雨の中、北陸道を走って、
まずは永平寺に向かいます。


■永平寺
  總持寺(横浜市鶴見区)と並ぶ日本曹洞宗の大本山。
  山号は吉祥山。
  本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏。

  老杉に囲まれた敷地には大小70棟余りの建物が並び、
  回廊で結ばれた七つの禅宗建築(山門、仏殿、法堂、
  僧堂、大庫院、浴室、東司)は七堂伽藍と呼ばれます。

  永平寺は寛元2年(1244年)、
  道元禅師によって出家参禅の道場として開創。
  道元禅師は盛んに修行僧を指導するとともに、
  修行僧が守るべき規則となる清規を定めました。

  現在も雲水と呼ばれる多くの修行僧が、
  早朝の起床より、坐禅、勤行、行粥、作務などの
  厳しい修行に励んでいます。

  永平寺では坐禅体験・写経体験のほかに、
  泊まり込みで雲水の修業に近い生活を送る参籠や
  参禅の体験をすることもできます。
参道 勅使門(唐門)(天保10年(1839年)建立)
皇室から使者を迎える時や貫首の就任時のみ開かれます
門扉には皇室の御紋章の菊花紋が飾られています
傘松閣2階の大広間
156畳敷きで別名「天井絵の大広間」と呼ばれています
大広間天井の花鳥色彩画
全部で230枚あり、昭和5年(1930年)建築当時の
著名な日本画家144人によって描かれたものです
僧堂(明治35年(1902年)再建)
修行の根本となる堂で坐禅・食事・就寝を行います
堂内中央に文殊菩薩が安置されています

七堂伽藍を結ぶ回廊
承陽門(門の奥に見えるのが承陽殿)
承陽殿は道元禅師の御真廟で、曹洞宗の聖地ともいえる場所
歴代禅師の霊骨と尊像も安置されています
法堂(天保14年(1843年)改築)
説法道場で一般の寺院でいうと本堂にあたります
朝のお勤めなどの各種法要がこの建物で行われます
大光明蔵
禅師が来山した檀信徒と相見し、説法を行う建物
仏殿(明治35年(1902年)再建)
本尊の釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏のほか、
禅宗初祖の達磨像、道元の師である如浄禅師像などが
安置されています
中雀門(福井県指定有形文化財)
入母屋造銅板葺の腰屋根を持つ二重門
天保頃(1831~1845年頃)の再建と考えられています
大庫院(昭和5年(1930年)改築)
一般の寺院でいう庫裡にあたる建物
1階は「典座寮」と呼ばれる台所、2階は来賓接待の間、
3階には「菩提座」と呼ばれる大広間があります
報恩塔
檀信徒から奉納された写経を納める納経塔
七十八世宮崎奕保禅師の発願により平成8年に建立

永平寺の名物「大すりこぎ棒」
この棒をなでると料理上手になるとか・・・

■昼食
  永平寺の目の前にある「手打ちそば処 てらぐち」。
  福井県産のそば粉を使い、
  本格手打ちにこだわったお店です。
  お土産処も併設しています。

  「おろしそば」を妻と一つずつ注文し、
  「ミニソースかつ丼」と「ごまどうふ」を
  シェアして食べました。

  いずれも福井県のご当地グルメです。

  「おろしそば」は400年以上前から伝わるそばで、
  地域や店によって食べ方が異なり、
  そばに大根おろしを添えてだしをかけたものや、
  大根おろしを混ぜ入れただしをそばにかけたもの
  などがあります。

  「かつ丼」といえば、全国的には
  とんかつを玉子でとじたものが一般的ですが、
  福井県ではかつ丼といえば「ソースかつ丼」。
  100年以上の歴史がある食べ物です。

  最後に「ごまどうふ」。
  永平寺の名物で、
  修行僧達が貴重なタンパク源として
  食してきたものだそうです。
 
  おいしくいただきました。
おろしそば
ミニソースかつ丼 ごまどうふ
 

続いて食後のデザート。


門前町にある「そば亭 一休」へ。
そばと甘味とお土産の店です。

「そばだんご」と「わらびもち」を注文。
いずれも素朴な甘さでおいしかったです。
そばだんご
5個のうち2個にあんこが入っています
わらびもち


店を出ると雨が止んでいました。

続いて丸岡城へ。


■丸岡城
  別名:霞ヶ城。
  国指定重要文化財。
  現存十二天守の一つで日本百名城に選ばれています。

  小高い丘陵に築かれた平山城で、
  天守のほかに石垣が現存しています。
  天守以外は
  明治6年(1873年)の廃城令ですべて解体され、
  特徴的な五角形の幅広い堀は
  大正中期から昭和初期に埋め立てられました。

  丸岡城は天正4年(1576年)、
  一向一揆の備えとして織田信長公の命により、
  柴田勝家公が甥の勝豊公に築かせました。

  歴代城主は、安井家、青山家、本多家と変わり、
  元禄8年(1695年)に有馬清純公が入城した後は、
  幕末に至るまで有馬家が8代続きました。

  天守は二層三階の望楼型。
  現存する日本最古の天守とされています。
  (諸説あり)
  当時の天守は昭和23年(1948年)の福井地震で倒壊。
  現在の天守は昭和30年(1955年)に当時の建材を
  組み直して修復再建されたものです。

  城の周辺は「霞ヶ城公園」として整備されており、
  桜の名所として「日本さくら名所100選」に
  選定されています。
望楼型天守
入母屋造の下層部の上に望楼を載せたスタイル
木彫り銅板張りの鯱 天守台石段脇に置かれた石製の鯱
もともと鯱は木彫り銅板張りでしたが、戦時中の修理の際に銅板が入手困難だったため、
屋根瓦と同じ笏谷石製の鯱に改められました。その石製の鯱が福井地震で落下したため、
そのまま天守台石段脇で展示されています。現在は当時と同じ木彫り銅板張りとなっています
野面積みの石垣
自然石を加工せずそのまま積み上げる方法
頑丈で排水性に優れているのが特徴ですが、
隙間や出っ張りがあり敵に登られやすいのが欠点です
出格子窓
石落としになっていて、石垣を登ってくる敵を攻撃します
笏谷石の石瓦
笏谷石は福井市の足羽山で採掘される石材
瓦1枚は20~60kg、屋根全体で約120トンになります
急な階段
階段が急なためロープが備え付けられています
天守最上階の高欄付き廻縁
実用目的ではなく格式を高く見せるための装飾です
天守最上階
簡素で装飾はほとんどありません
天守最上階の天井
天井板を張らない典型的な小屋組みです
一筆啓上石碑(右画像→)
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
徳川家康公の家臣・本多作左衛門重次が
陣中から妻に宛てて送った日本一短い手紙です
「お仙」とは当時幼子であった嫡子・仙千代
(後の丸岡城主・本多成重公)のことです


次は東尋坊へ向かいます。


■東尋坊
  日本海に面した海食崖で、国の名勝・天然記念物。
  波の浸食による荒々しい柱状の岩(柱状節理)が
  延々と1kmにわたって続いています。

  東尋坊を構成する岩は輝石安山岩の柱状節理で、
  これだけ大規模なものは世界に3箇所だけであり、
  地質学的に極めて貴重とされています。

  険しい断崖は最も高い所で約25mの垂直の崖があり、
  勇壮というより壮絶。

  豪快な景観は地上から展望できるほか、
  海から眺めるための遊覧船も運航されています。
  遊覧船に乗るとライオン岩やろうそく岩など
  自然が造り出した奇岩を楽しむことができます。

  強風・高波のため、遊覧船は欠航でした(涙)
画像中央やや上の岩と海の境目のところに人が見えます
断崖がいかに高いかが分かると思います

現在14時00分。
ちょっと時間が早いですが、
これにて本日の観光は終了。

金沢まで戻って、レンタカーの返却と
夕食の予約(18時)があるためです。

とりあえず本日宿泊のホテルに向かいます。



■本日のお宿
  金沢の繁華街・香林坊にある「金沢東急ホテル」。
  最新の機能設備を備えた本格的なシティホテルです。

  兼六園や金沢城公園、金沢21世紀美術館などの
  観光スポットが徒歩圏内にあり、
  繁華街にあるのでショッピングにも最適です。


ホテルに荷物を置いて、
金沢駅前の営業所でレンタカーを返却。
明日の金沢市内観光はバスで回るためです。

路線バスで再び香林坊に戻り、
予約してあるお店に向かいました。


■夕食
  「酒と人情料理 いたる 本店」。

  金沢で一二を争う繁盛店。
  質にこだわった地物鮮魚をはじめ、
  加賀野菜などを使った料理を
  存分に堪能できるお店です。

  お酒はお米だけで作った純米酒にこだわり、
  地元を中心にその中でもさらに厳選したものを
  取り揃えています。

  超人気店ということもあり、
  予約困難ということでしたが、
  運良く予約が取れました。

  メニューを見るとおいしそうなものがいっぱい。
  迷ってしまって決めるのに難儀しましたが、
  熟慮の末、以下のものを注文。

  ・日本海おさしみの桶盛り(小おけ)
    日本海で獲れた鮮魚のお刺身。
    小おけは二人前です。
  ・白海老刺身
    前々日の昼と夜に食べましたが、
    あまりにもおいしかったのでまた注文。
  ・白海老唐揚げ
    これも前々日においしかったので注文。
    サクサクの食感と香ばしさが最高です。
  ・のど黒塩焼き
    前々日に刺身を食べたので、
    この日は塩焼きをいただきました。
    絶妙な焼き加減でした。
  ・あじの梅たたき
    日本酒によく合う逸品。
  ・あじの骨せんべい
    あじの骨は油で揚げてもらえます。
  ・ほたるいか沖漬け
    妻の好物なので。。。
  ・金時草おひたし
    金時草は加賀野菜のひとつです。
  ・一番だし巻き玉子
    この店の名物のひとつらしく、
    みんなが注文していたので注文してみました。
    上品な出汁の味で美味でした。
  ・ジャコ茶漬け
    酒を飲んだ後のシメにぴったりでした。

  おいしいものばかりで食べ過ぎました。
  超人気店というのも納得です。
  ごちそうさまでした。

  ちなみに、地酒は以下の4種類を飲みました。
  池月、手取川、菊姫、天狗舞五凛。
日本海おさしみの桶盛り(小おけ)
白海老刺身
白海老唐揚げ のど黒塩焼き
あじの梅たたき あじの骨せんべい
ほたるいか沖漬け 金時草おひたし
一番だし巻き玉子 ジャコ茶漬け



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