四国旅行記 三日目(2011/09/23)


  ホテルでの朝食をほどほどに済ませ、讃岐うどんの店に向かいます。


■山越うどん
  あらゆる「讃岐うどんランキング」で上位に入るほどの超人気店。
  休日には2000人を超える客が集まります。
  釜玉うどん発祥の店です。

  8時50分くらいに駐車場に到着。
  すでに食べ終わって帰ってくる人もいます。
  長蛇の列に並びます。
  回転が早いので、15分くらいで注文の順番が回ってきました。
  当然ごとく「かまたま」を注文。
  品物をもらって、トッピングに「ちくわ天」を取り、精算。
  注文のシステムは、パンフレットが置いてありますし、
  前の人を参考にすれば大丈夫です。

  中庭のベンチで食べました。
  玉子の半熟加減が良い感じ。
  うどんのコシはあまり強くないですが、とてもモッチリしていました。
  釜玉用のダシが置いてありますが、
  ほんの少しかけるだけで充分です。
  かけなくても甘くておいしかったです。
  ちくわ天も衣がサクサクで、とても美味でした。



かまたま(釜揚げ玉子うどん)


  ちくわ天


■よしや
  店主が小さい頃から通っていた名店・宮武うどんの影響を強く受け、
  平成21年にオープンさせた、純手打うどんにこだわる店。
  日讃製粉の人気小麦粉「みどりあひる」を使用。
  手ゴネ・足踏み・長時間熟成・手のし・手切りといった工程を
  機械を一切使用しない昔風の作り方で実践しています。

  10時過ぎに行きましたが、行列もなく、それほど混んでませんでした。
  「かけうどん」の「ひやひや(うどん:冷、だし:冷)」と
  「ひやあつ(うどん:冷、だし:熱)」を注文。
  トッピングに「牛すじコロッケ」を取り、品物をもらって、精算。

  太さが不揃いで、ねじれた麺がいい感じ。
  しっかりとしたコシがあり、ほどよい噛み応えです。
  ダシは、昆布とイリコのシンプルな構成で、
  イリコの味がしっかり効いていました。
  「ひやひや」と「ひやあつ」をシェアして食べましたが、
  温度が変わるだけで味わいも違いました。
  どちらも、とてもおいしかったです。
  牛すじコロッケは、温かくホクホクしていて美味でした。



かけうどん(ひやひや)


  牛すじコロッケ


■金刀比羅宮
  古くから「讃岐のこんぴらさん」として親しまれている海の神様。
  金毘羅宮、まれに琴平宮とも書かれ、
  明治より前は金毘羅大権現と呼ばれました。
  御本宮は、象の頭に似ているという象頭山(521m)の中腹に鎮座。
  長く続く参道の石段が有名で、
  御本宮まで785段、奥社までの合計は1368段にも及びます。

  主たる祭神の大物主神とともに、相殿に崇徳天皇が祀られています。
  創祀年代は不詳ですが、
  「玉藻集」(1677年)や「讃州府志」(1745年)には、
  「この山の鎮座すでに三千年に向づく」とあります。

  大物主神は、
  農業殖産、漁業航海、医薬、技芸など広汎な神徳を持つ神様として、
  全国の人々の厚い信仰を集めています。
  江戸時代中期には、庶民の間へ信仰が広がって、
  金毘羅参りが盛んに行われました。
  金毘羅参りは、伊勢神宮へのお蔭参りに次ぐ
  庶民の憧れだったといわれています。

  785段の石段ですが、一気に上がろうとするときつそうですが、
  (実際、途中で挫折している人が何人かいました)
  所々で写真を撮りながら、のんびり上がるとつらくなかったです。
  石段の一段目

  一之坂鳥居

備前焼狛犬
(重要有形民俗文化財)
灯明堂
(重要有形民俗文化財)
  青銅大燈籠
  (重要有形民俗文化財)
鼓楼

大門

  五人百姓
  この5軒は特別に宮域での
  商いを許されています
桜馬場

桜馬場西詰銅鳥居

  こんぴら狗
  飼い主に代わって
  「こんぴら参り」の旅をしたそうです
神馬
月琴号(6歳)
書院
(国指定重要文化財)
  祓戸社

旭社
(国指定重要文化財)
廻廊
  黄銅鳥居
賢木門

最後に控える御前四段坂

  御本宮

御本宮から讃岐平野を望む
左の三角の山は讃岐富士(飯野山)


  幸福の黄色いお守り
  (ミニこんぴら狗付き)


■長田in香の香
  本家初代長田うどんから分家し、
  老舗の味を守りつづける釜あげ専門店。
  女将さんは「釜揚げうどんしか知らない」と
  仰っているそうですが、誰もが認める釜あげの名店です。
  私は、うどんの中で釜あげが一番好きなので期待大です。

  14時前に到着。行列は店内だけでした。
  レジで注文して会計を済ませると札を渡されますので、
  席を確保し、徳利からそば猪口にダシを入れておきます。
  ちなみに、徳利は大きくて重いので入れるのにコツが必要です。
  初心者と分かったのか店員さんが入れてくれました。感謝!
  麺がゆで上がると番号が呼ばれますので、
  手を挙げると、テーブルまで持って来てくれます。

  麺はヌルヌルでモチモチ感がとても良い。
  とろけるような食感で、喉越しもなめらか。
  また、ダシが絶品です。
  イリコの香りが広がり、旨味がしっかりした濃厚な味。
  太い麺との相性抜群でした。
  期待以上に、おいしかったです。

  テーブルには、ねぎ・しょうが・ごまが置いてありますが、
  入れると味が変わってしまうので、
  最初は入れずに食べて、
  好みに応じて入れるようにしたほうがいいと思います。



■丸亀城
  現存十二天守の一つで、日本100名城に選ばれています。
  標高約66mの亀山に築かれた平山城で、
  別名は亀山城または蓬莱城。
  天守と大手一の門・二の門が国の重要文化財に指定。
  昭和28年に国の史跡に指定されています。

  天守の高さは約15m。
  三層三階の日本一小さな現存木造天守で、四国内では最も古い。
  亀山を取り巻くように石垣が山麓から山頂まで
  螺旋状に四重に積み重ねられています。
  総高60mの石垣は日本一高く、
  三の丸石垣だけで一番高い部分は22mあります。
  「石の城」と形容されている名のとおり石垣の名城です。

  丸亀城は、慶長2年(1597年)、生駒親正公・一正公が築城に着手、
  慶長7年(1602年)にほぼ現在の城郭が完成。
  元和元年(1615年)、一国一城令により廃城となりますが、
  寛永20年(1643年)、山崎家治公が再建を開始。
  万治3年(1660年)、京極高和公が建築途上であったものを
  現在の形に完成させました。
  山上には、天守以外に十一棟の隅櫓と
  それを繋ぐ渡櫓や門などがありましたが、
  明治10年(1877年)頃までに、火災や取り壊しにより、
  現存するわずかな建物を除いて失ってしまいました。


釜あげうどん




大手一の門
(国指定重要文化財)
大手二の門
(国指定重要文化財)
  見返り坂
  傾斜が急で、立ち止まって
  後ろを振り返ってしまうことから
  こう呼ばれるようになりました
石垣の美
扇の勾配と呼ばれる美しい曲線美

清正流三日月勾配とも呼ばれます
天守
(国指定重要文化財)
  天守最上階から丸亀市街を望む
天守北側は修復工事中でした

  丸亀市のおもてなし&パフォーマンス集団
  「丸亀城バサラ京極隊」



  本日の香川県の観光は終了。
  高松道にて徳島県へ向かいます。
  台風15号による斜面の地滑りで、板野IC-鳴門IC間が通行止め。
  迂回を余儀なくされました。


■夕食
  鳴門の鯛を食べるために、鳴門市内にある「味処 あらし」へ。
  17時30分頃に訪れましたが、すでに満席。
  でも、ほとんど待たずに順番が来ました。

  天然鳴門鯛のメニューを注文するつもりでしたが、
  悪天候で出漁できなかったのか、それとも、
  ランチの時間帯で売切れてしまったのか、
  品切れになっていました・・・
  仕方なく「鯛御膳」を注文。
  地物の鯛ということで、良しとします。

  鯛刺身・鯛釜飯・わかめ汁・小鉢・漬物・フルーツのセット。
  刺身はプリプリで、コリコリとした歯ごたえ。
  鯛の甘みがいい感じで、とても美味でした。
  鳴門特産のわかめがたっぷり入った味噌汁が絶品。
  魚でとったダシと柚子がいい感じ。
  魚の切り身も入っていました。
  こんなおいしいわかめの味噌汁を食べたのは初めてでした。
  ただ、釜飯はちょっと塩味が効きすぎかなという印象。
  上に載っているミックスベジタブルもいただけません。
  彩りのために載せているんでしょうが・・・

  量がちょっと多めで、満腹になりました。

  鯛御膳

鯛刺身


鯛釜飯


  わかめ汁


  次に宿泊地の徳島市に向かいます。


■あるでよ徳島
  正式には徳島県物産観光交流プラザ。
  阿波踊り会館1Fにある県下最大級の物産センターです。
  愛称の「あるでよ」とは、
  「徳島の特産物がなんでも『ありますよ』」という方言。
  県内の特産品や工芸品を約2800アイテムも取り揃えています。
  また、映像やパンフレットにより観光情報も提供しています。






■眉山
  徳島市にある標高280m前後の東西になだらかな丘陵地。
  徳島市を代表する観光地であり、シンボル的存在。
  山頂一帯は眉山公園となっていて、展望休憩施設やレストラン、
  花と鳥の展望広場、花のカスケードなどがあります。
  古くは万葉集にも詠まれ、
  どの方向から眺めても眉の姿に見えることから
  その名が付いたといわれます。
  頂上からは徳島市街地をはじめ、
  遠くは淡路島・紀伊山地などを望むことができます。
  また、四国一ともいわれる夜景スポットであり、夜景100選の一つです。

眉山山頂からの徳島の夜景
遠方に見えるのは和歌山の灯り


■本日のお宿
  「ホテルクレメント徳島」。
  JR徳島駅に直結した県内最大規模のシティホテル。
  気品と格調のあるハイグレードなホテルです。
  JR四国ホテルグループで、
  今年4月1日には阪急阪神第一ホテルグループにも加盟。
  ホテル高層階からは、徳島市街、吉野川、鳴門、淡路、
  さらには和歌山まで一望できる眺望抜群のホテルです。



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