四国旅行記 二日目(2011/09/22)


■コーヒーハウス「さいたにや」
  才谷屋跡地の一角にある喫茶店。
  才谷屋は坂本龍馬の本家。
  寛文6年(1666年)に質屋を創業。
  後に酒造業、諸物品売買にも手を広げ、城下屈指の豪商となります。
  才谷屋三代目・直益は、次男・直清に才谷屋を継がせ、
  郷士株を取得して長男・直海を分家させて
  郷士坂本家の初代としました。

  店内には龍馬グッズがずらりと並び、
  龍馬ファンが集う場所となっています。
  「龍馬のブーツ」というサブレがセットになった「龍馬コーヒー」は、
  オリジナルコーヒーカップで出てきます。

  せっかくなので入店。
  普通にホットコーヒーとアイスコーヒーを注文。
  ホットコーヒーがおいしかったです。
  アイスコーヒー

  高知市に別れを告げ、南国バイパスを一路東へ。
  香美市に向かいます。


■龍河洞
  日本有数の観光鍾乳洞で、日本三大鍾乳洞の一つ。
  国の天然記念物及び国の史跡に指定。
  西本洞・中央洞・東本洞の三洞を幹線とし、
  24本の支洞が複雑に連接した迷宮型の鍾乳洞で、総延長は約4km。
  そのうち約1kmが観光コースになっています。
  1億7500万年もの歳月が造り出した鍾乳洞で、
  鍾乳石や石筍などの自然の造形美が楽しめます。

  洞窟出口付近には弥生時代の穴居生活の跡があります。
  弥生式土器と地面がくっついたまま鍾乳石化したものがあり、
  「神の壷」と命名されて龍河洞のシンボル的な存在となっています。
  (世界中どこにも類例がありません)

  平日で空いていたので、
  入口から出口までガイドさんが付いてくれました。
  (休日は、洞内各所にガイドさんが立って説明するようです)
  見所で名前の由来などを分かりやすく説明して頂いたり、
  写真を撮って頂いたり、とてもフレンドリーな方で良かったです。
  洞内の気温は17℃くらいで、最初は涼しかったのですが、
  坂道や階段を上ったりするので、後半は汗をかきました。
  
  自然が造った芸術品、とても幻想的で神秘的な世界でした。
  オススメの観光名所です。
  龍河洞入口とその脇にある龍王神社
  入洞者の安全守護の神として
  崇敬されています

  千仭の間
  洞内で一番天井の高い所(約30m)
雲の掛橋
白い雲の橋のように見えるので、
このように名付けられました

飛龍の滝
洞内で二番目に大きな滝
  青龍石
  青龍刀のように見えます

記念の滝
洞内最大の滝で高さ11m
この滝を登って奥洞を 発見し、
洞内の全貌が明らかになったことから
名付けられました

天降石(左)・絞り幕(右)
天降石は洞内最大の鍾乳石で高さ11m
絞り幕も高さが6mあります
  奥の千本
  無数の鍾乳石が垂れ下がっています
クラゲ石
音無の滝
音の消えた壮大な
ナイアガラの滝のように見えます
  流礫棚
  岩の下を地下水が通ったことで、
  侵食されて棚状になったものです
裏見の滝
裏側からも見られるということで
名付けられました
玉簾の滝
たくさんの玉を綴った簾のように
見えることから名付けられました
  双葉山のへそすり石
  昭和14年、横綱・双葉山が入洞の際、
  お腹が大きいので
おへそを擦りむいたそうです
鮭の石

シャンデリア

マリアさま(左)・お釈迦さま(右)

万象殿
森羅万象の名の通り、
色んな形の鍾乳石が集まっています

奈落
深さ30mの洞窟
  神の壺
  古代人が残した壺が鍾乳石化したもの
七福神


龍馬のように見える鍾乳石


  古代人の住居跡


  1時間ほどで見学終了、徳島県西部に向けて高知道を北上。
  吉野川沿いの国道32号を走っていくと、
  日本三大秘境の一つ、祖谷になります。

  まずは、観光の前に昼食。


■昼食
  祖谷名物を食べるために、そば処「祖谷美人」へ。
  温泉宿を併設しています。
  天気が良かったので、渓谷が見下ろせるテラス席へ。
  「祖谷そば」「アメゴの塩焼き」「でこまわし」を注文。

  祖谷そばは、田舎そばといった感じでしたが、
  案外おいしかったです。
  アメゴは、渓谷の地ならではの食材で、
  塩加減もちょうど良く、最高でした。
  でこまわしは、田楽をくるくる回しながら焼く様子が、
  人形浄瑠璃の人形(方言で「でこ」)に似ていることから、
  このように呼ばれるようになったそうです。
  そば団子・石豆腐・こんにゃくを竹串に刺し、
  味噌を付けて炭火で焼いています。
  素朴な味で、とても美味でした。  
祖谷そば

アメゴの塩焼き

  でこまわし

小便小僧ならぬ小便狸


  V字谷


■祖谷のかずら橋
  野生の「シラクチカズラ」を編み連ねて作られた原始的なつり橋。
  日本三奇橋の一つであり、国の重要有形民俗文化財。
  長さ45m、幅2m、谷からの高さ14m。
  起源は、祖谷に巡行された弘法大師が
  困っている村人のために作ったという説や、
  追っ手から逃れる平家の落人が
  楽に切り落とせるように葛で作ったという説など、諸説があります。
  3年に一度架け替えが行われています。

  つり橋で揺れるというよりは、
  床面の「さな木(渡し木)」の間隔が広いほうが
  スリルがありました。 
さな木の間隔が広いです


■祖谷渓
  吉野川支流の祖谷川が四国山地をV字型に刻んでできた渓谷。
  約10kmにわたって、
  激流が高さ数十m~数百mの深い谷を造り出しています。
  祖谷街道の一番の難所といわれる七曲にある断崖には、
  小便岩と呼ばれる渓谷に突き出た大きな岩があります。
  祖谷街道開設工事の爆破作業の際にできた岩で、
  奇跡的に崩れ落ちずに残ったものです。
  かつて地元の子供達や旅人が度胸試しをしたという逸話をもとに
  作られた小便小僧が立っています。
  谷底まで200mの高さがあります。 


■大歩危峡
  吉野川中流域に位置する渓谷。
  2億年もの時を経て、四国山地を横切る吉野川の激流に
  結晶片岩が削られてできました。
  深い淵と巨岩・奇岩が続く男性的景観が特徴。
  「大股で歩くと危ない」という意味で
  「大歩危」と呼ばれるようになりました。
  百年以上の歴史がある大歩危峡遊覧船で知られていて、
  船から見上げる断崖絶壁は見る者を圧倒します。

  遊覧船は、台風による増水のため欠航でした・・・残念。

ラピス大歩危より


大歩危峡まんなかより


  West-Westより


■小歩危峡
  大歩危峡の数km下流にあります。
  大歩危峡と合わせて約8kmにわたり渓谷が続いています。
  岩の表情は穏やかですが、曲がりくねって流れが速いのが特徴。
  「小股で歩いても危ない」という意味で
  「小歩危」と呼ばれるようになりました。
  日本一の激流といわれ、
  ラフティングの名所としても全国的に知られています。
  本日の観光はこれにて終了。
  宿泊地の香川県丸亀市を目指します。


  小歩危峡展望台より
■本日のお宿
  「オークラホテル丸亀」。
  瀬戸内海随一の景観を誇る四国最大規模のシティホテルです。
  老舗ホテル御三家の「ホテルオークラ」とは関係ありません。
  瀬戸大橋やゴールドタワーが一望できます。







瀬戸大橋
(南備讃瀬戸大橋)


  ゴールドタワー

■夕食
  うどんに次ぐ香川の新名物「骨付鳥」を食べるために
  発祥の店「一鶴丸亀本店」へ。
  「おやどり」と「ひなどり」がありますが、  
  おやどりは硬そうだったのでパス。
  「ひなどり」、「むすび」、「おや天」、「とりめし」を注文。

  ひなどりは、表面はパリパリに焼き上げられていますが、
  中の肉はやわらかくて肉汁たっぷり。
  スパイシーで絶妙な味わい。ビールが進みます。
  むすびは、鶏のタレ(というか脂)に付けて食べるとおいしいと聞き、
  注文してみましたが、自分的にはそうでもなかったです。
  おや天は、親鶏の切り身がたくさん入った天ぷら。
  コリコリしていて、おいしかったです。
  とりめしは、鶏の旨味が効いた、さっぱりしたしょうゆ味が、
  とても良かったです。
骨付鳥(ひなどり)

  むすび

おや天             とりめし



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