南九州旅行記 五日目(2012/09/16)


■朝食
  よくある普通の和洋ビュッフェ。
  洋食メニューを選択。


  いよいよ旅行最終日。
  今日は台風接近の影響で、雨が降ったり止んだりの予報。

  まずは熊本駅前にあるレンタカー屋に直行。
  この旅2台目のレンタカーは、日産マーチ。
  熊本県最大のお祭り「藤崎八旛宮秋季例大祭」の
  クライマックス「神幸行列」が開催されるということで、
  交通規制の説明を受けます。

  交通規制の影響でカーナビが役に立たないので、
  地図を頼りに最初の観光地・熊本城へ迂回経路で向かいます。
  渋滞がひどかったのですが、
  そのお陰で呼び物の「飾り馬」を見ることができました。


■熊本城
  熊本市中心部の茶臼山と呼ばれた丘陵地に築かれた
  梯郭式平山城。別名、銀杏城。
  日本三名城の一つ。
  広さは約98万㎡、周囲は約5.3km。
  城跡は昭和30年に国の特別史跡に指定。
  宇土櫓をはじめ、源之進櫓、田子櫓、不開門など
  13棟の遺構が現存し、
  それぞれ国の重要文化財に指定されています。

  熊本藩初代藩主・加藤清正公が
  慶長6年(1601年)から7年の歳月をかけて築城。
  当時は、大小天守をはじめ、櫓49、櫓門18、
  その他の城門が29あったといわれています。

  清正公は石垣造りを得意とし、
  下部は緩やかな傾斜で、上部に向かうほど急な角度になる
  「清正流石組」と呼ばれる独特の石垣を多用しました。
  城に侵入しようとした敵の武者を返してしまうことから、
  「武者返し」と呼ばれています。

  寛永9年(1632年)、第二代藩主・忠広公の改易により、
  小倉藩第二代藩主・細川忠利公が移封され、
  その後は細川家11代の居城となりました。

  明治10年(1877年)の西南戦争では、
  薩摩の大軍を迎えて50余日の籠城に耐え、
  難攻不落の名城の真価を発揮。
  しかし、薩摩軍総攻撃の3日前、原因不明の出火により、
  一部の建物を残して、天守や御殿など主要な建物を焼失。
  現在の天守は昭和35年の再建です。



  熊本市のイメージキャラクター
  ひごまるくん



加藤清正公銅像
内堀の坪井川にかかる
行幸橋のたもとにあります

長塀(国指定重要文化財)

  櫨方門から攻めます

飯田丸五階櫓(平成17年復元)
竹の丸から見た石垣群
奥に見えるのは大天守

  西竹之丸脇五階櫓(独立櫓)跡
  奥に見えるのは飯田丸五階櫓
二様の石垣
清正公時代の緩やかな石垣(穴太積)と
細川時代の急勾配の石垣(算木積)を
一度に見ることができます
田子櫓(国指定重要文化財)


  七間櫓(国指定重要文化財)


十四間櫓(国指定重要文化財)

四間櫓(国指定重要文化財)

  源之進櫓(国指定重要文化財)

源之進櫓の狭間と石落とし
大天守
右手前は本丸御殿の一部
  数寄屋丸二階御広間(平成元年復元)
首掛け石
横手の五郎という怪力無双の若者が
首にかけて運んできたと伝えられています

地図石
切り石の組合せで美しく構成されています
日本地図などを表現したものといわれますが
来客を数奇屋丸へ案内するための
待合所の装飾という説が有力です

  小天守と大天守(昭和35年復元)


宇土櫓(国指定重要文化財)


宇土櫓一階廊下


  闇り通路
  本丸御殿は二つの石垣を跨ぐように
  建てられたため地下通路を有する
  特異な構造となっています

五間櫓(国指定重要文化財)

北十八間櫓(国指定重要文化財)

  東十八間櫓(国指定重要文化財)

不開門(国指定重要文化財)

平櫓(国指定重要文化財)

  大天守と小天守

大天守から見た大銀杏

大天守から見た本丸御殿(平成20年復元)

  本丸御殿大広間
  鶴之間、梅之間、櫻之間、
  桐之間、若松之間と続きます

若松之間
襖の奥は昭君之間
昭君之間
熊本城で一番格式が高い部屋

  頬当御門
清正公を祀る
加藤神社前から見た宇土櫓
南大手門(平成14年復元)

  西大手門(昭和56年に復元するも
  平成11年に台風で倒壊したため
  平成15年に改めて復元)
戌亥櫓(平成15年復元)


元太鼓櫓(平成15年復元)


  未申櫓(平成15年復元)


■桜の馬場 城彩苑
  バーチャルで熊本の歴史を体感することができる
  歴史文化体験施設「湧々座」、
  「熊本ならでは」をコンセプトに県内各地の食や
  お土産品がそろう飲食物販施設「桜の小路」などを
  備えた観光交流施設。
  総合観光案内所も併設しています。

  桜の小路でお土産を物色。
  熊本銘菓「武者がえし」などを購入。


■熊本県物産館
  熊本城近くのNTT西日本桜町ビル1階にあります。
  菓子・食品・酒類・民工芸品・陶磁器など、
  豊かな自然と歴史に育まれた
  熊本各地の伝統に根ざした商品から
  旬の野菜や果物などの特産品までを
  豊富に取り揃えています。
  熊本の旅を楽しめるように観光情報コーナーも併設。

  館内には「くまモンさん」があり、
  浪速の福の神「ビリケンさん」と同じく、
  足の裏を触ると御利益があるといわれています。
  くまモンさんは熊本県内に4か所、大阪に1か所あり、
  1体触れば友達が増え、
  5体全てに触れば恋愛成就・夫婦円満になるらしい。




  くまモンさん



■昼食
  熊本名物「太平燕(たいぴーえん)」を食べるために、
  県民百貨店内にある「中華園」へ。
  太平燕とは、日本でアレンジされた中華料理の一種で、
  春雨スープにエビ、白菜、椎茸などの五目炒めを合わせ、
  玉子を添えたもの。
  中華園は太平燕の元祖といわれています。(諸説あり)

  太平燕(ハーフサイズ)の他に酢豚、炒飯、杏仁豆腐が
  付いている「あいのりセット」を注文。
  太平燕はあっさりしていて、とてもおいしかったです。
  量もちょうどいい感じでした。
   おてもやん像
  県民百貨店前にあります


あいのりセット

  太平燕

  昼食後、県民百貨店1階でくまモングッズを購入。

  最後の観光地・水前寺成趣園に向かいます。


■水前寺成趣園
  通称、水前寺公園。
  面積約73,000㎡。
  国の名勝および史跡に指定。
  
  熊本藩(細川家)初代藩主・細川忠利公が、
  寛永13年(1636年)頃から築いた「水前寺御茶屋」が始まり。
  第三代藩主・綱利公のときに大規模な作庭がなされ、
  現在のような庭園となりました。

  阿蘇の伏流水で作られた池を中心にした
  桃山式池泉回遊庭園で、
  築山、浮石、松の木などで東海道五十三次の景勝を
  模したといわれています。
  池のほとりには京都から移築した「古今伝授の間」があります。
  奥に見えるのが古今伝授の間
  (熊本県指定重要文化財)





■はやしのいきなり団子
  水前寺成趣園の参道にあります。
  いきなり団子とは、小麦粉を練って伸ばした生地で、
  輪切りにしたさつまいもと粒あんを包んだものを蒸した、
  昔ながらの素朴な風味の熊本の郷土菓子。
  短時間で「いきなり」作れると言う意味と、
  来客がいきなり来てもいきなり出せる菓子という意味が
  重なったものといわれています。

  さつまいもとあんこの甘さに対し、
  もちもちした生地のほんのり塩味が絶妙なバランス。
  とても美味でした。


  これにて今回の旅の行程は全て終わり。
  阿蘇くまもと空港に向かいます。


■夕食
  フライトまで時間があったので、
  空港内の「うまか軒」にて「熊本ラーメン」を食す。
  可もなく不可もない普通のラーメンでした。





■帰着
  阿蘇くまもと空港18:30発JAL1816便に搭乗。
  台風接近の影響もなく、通常通りの運航。
  窓から見える夜景がとてもきれいでした。
  羽田空港20:05着。
  YCAT行きリムジンバスで自宅に向かいました。

■感想
  歴史や自然に触れることができて充実した旅でした。
  特に都井岬と熊本城がすばらしかった。
  熊本城は、もっと時間をかけてじっくりと見て回りたいと思いました。
  また、さまざまな郷土料理や焼酎を味わうことができて大満足。
  おいしい食べ物がいっぱいでした。
  くまモンも堪能できたし、とても楽しかったです。



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