日光(2012/10/13)


                  2013年より平成の大修理で陽明門が見られなくなることから、
                  日光東照宮に行ってきました。
                  多くの彫刻が施された陽明門は豪華絢爛で見応えがありました。
                  その後、華厳の滝や中禅寺湖も観光してきました。                                       


■日光東照宮
  正式名称は「東照宮」。
  他の東照宮との区別のために「日光東照宮」と呼ばれることが多い。
  祭神は、徳川初代将軍・徳川家康公(神号は東照大権現)。
  国宝8棟、国指定重要文化財34棟。
  平成11年12月に世界文化遺産に登録。

  家康公は元和2年(1616年)に駿府城にて75歳の生涯を終え、
  久能山(静岡市)に神葬されました。
  その後、遺言により一年後の元和3年(1617年)に、
  久能山より現在の地に移され、東照社として鎮座。
  正保2年(1645年)、宮号を賜り、東照宮と呼ばれるようになりました。

  現在の主な社殿群は、第三代将軍・家光公によって、
  寛永13年(1636年)に建て替えられました。
  総工費は金56万8千両、銀100貫匁、米1000石(現在の400億円に相当)。
  使った材木は14万本、延べ454万人が工事に携わり、
  わずか1年5か月の工期で完成しました。

  境内は、自然の地形を生かした参道や階段を用い、
  社殿群をバランス良く配置して全体的調和を計っています。
  建物は、火災・寒冷・湿気に対する対策を考え、
  形式や細部の意匠など当時の最高の技術方法が
  取り入れられています。
  また、漆や極彩色を施して色彩の調和を計り、
  柱などには数多くの彫刻を飾るなど精巧優美なものとなっています。

  本殿・石之間・拝殿は権現造の典型的なものであり、
  正面・背面の唐門、東西の透塀、陽明門、回廊とともに
  国宝に指定されています。
  また、「三猿」、「眠り猫」、「想像の象」などの彫刻は
  日光三彫刻として名を馳せています。
  石鳥居(国指定重要文化財)
  筑前藩主・黒田長政公により奉納


  五重塔(国指定重要文化財)
  小浜藩主・酒井忠勝公により奉納



五重塔の彫刻「辰」
十二支の彫刻があります

表門(国指定重要文化財)
左右に仁王像が安置されていることから
仁王門とも呼ばれます
  表門の仁王像

三神庫(国指定重要文化財)
左から上神庫・中神庫・下神庫


上神庫の彫刻「想像の象」
狩野探幽が実物を知らずに
想像で下絵を描いたもの


  神厩舎(国指定重要文化財)
  長押上には猿の彫刻が8面あり、
  人間の一生が風刺されています

神厩舎の彫刻「三猿」
「見ざる・言わざる・聞かざる」

御水舎(国指定重要文化財)
佐賀藩主・鍋島勝茂公により奉納


  輪蔵(国指定重要文化財)


鼓楼(国指定重要文化財)

鐘楼(国指定重要文化財)

  陽明門(国宝)
  故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など
  500以上の彫刻がほどこされています

陽明門

陽明門の彫刻「龍馬(りゅうば)」



  陽明門の彫刻「龍と息」
  上下とも龍に見えるが
  下は息という霊獣


陽明門の彫刻「唐獅子」

陽明門の彫刻「琴棋書画の遊」
中国の故事を題材にした彫刻

  陽明門の彫刻「目抜きの龍」


陽明門の柱
右の柱だけ模様が逆になっています
「完成した瞬間から崩壊が始まる」
という家康公の思想に基づき、
わざと柱を未完成の状態にしています


廻廊(国宝)

  廻廊の彫刻


唐門(国宝)

唐門の彫刻「昇龍」

  唐門の彫刻「降龍」

唐門の彫刻「舜帝朝見の儀」


透塀(国宝)


  眠り猫(国宝)
  左甚五郎作と伝えられています

見る角度を変えると
獲物を狙っているようにも見えます


眠り猫の裏には2羽の雀
猫が眠っていると鳥も安心して遊べる
という平和な時代を意味しています


  坂下門(国指定重要文化財)


奥宮拝殿(国指定重要文化財)

奥宮宝塔(国指定重要文化財)
納められているのは家康公の神柩
建立以来、一度も開けられたことがありません


  本地堂(国指定重要文化財)
  天井に龍が描かれていて、
  龍の頭の下で拍子木を打つと、
  天井と床が共鳴して龍の声に聞こえます

■昼食
  日光名物「湯波(ゆば)」を食べるために、
  東照宮近くの「きしや」へ。
  いろいろな湯波を食べるために「湯波定食」を注文。
  「生湯波のお刺身」、「巻揚げ湯波の煮付け」、「湯波の胡麻和え」が
  セットになっています。
  湯波はあまり食べたことがないのですが、
  初めて湯波をおいしく感じました。
  生湯波のお刺身が一番おいしかったです。


  湯波定食

生湯波のお刺身


巻揚げ湯波の煮付け


  湯波の胡麻和え


■甘味処
  「きしや」の近くにある「日光茶屋」へ。
  全国で5つしかない天然氷の蔵元「松月氷室」の天然氷を使用した
  かき氷を食べることができます。
  「かき氷(手作り甘露)」と「味噌田楽」を注文。
  かき氷はふんわりした感じで、雪のようでした。
  どちらもおいしくいただきました。

  「日光茶屋」の目の前には「日光金谷ホテル 宮庵」があり、
  「百年カレーパイ」を店頭販売していたので食べることに。
  さすが金谷ホテル、非の打ちどころがありません。
  ほどよい辛さで濃厚な味わい、とても美味でした。
   日光茶屋

かき氷(手作り甘露)


味噌田楽


  百年カレーパイ


  第二いろは坂を上り、明智平に向かいます。
  紅葉にはちょっと早いので、あまり混んでいませんでした。


■明智平
  第二いろは坂をほぼ上りきったところにある人気の展望スポット。
  標高1274m(展望台は1373m)。
  ロープウェイで展望台まで上がると、
  男体山や中禅寺湖、そして中禅寺湖から流れ落ちる
  華厳の滝などの大パノラマが一望でき、
  周囲の雄大な山並みと合わせて絶景が広がります。
  晴れて空気が澄んでいる日は、
  遠く筑波山や太平洋までも見渡すことができます。
  ロープウェイで展望台に向かいます

中禅寺湖と男体山


中禅寺湖、華厳の滝(中央)、
白雲の滝(右下)



  屏風岩


■華厳の滝
  落差97m、幅7m。
  国の名勝に指定。
  日本新八景の一つ。
  日本の滝百選に選ばれていて、
  日本三名瀑の一つに数えられています。
  中禅寺湖から流れ出る大谷川にあり、
  中段部分からは十二滝と呼ばれる
  伏流水による無数の滝が簾状に並んで流れ落ちています。
  滝の下流部には華厳の滝が形成した華厳渓谷が続いていて、
  一説によれば太古の華厳の滝は800mほど下流にあり、
  崩れやすい男体山の噴出物を浸食しながら
  現在の位置へと移動したと考えられています。


滝壺は直径約40m、水深約5m

  柱状節理

■竜頭の滝
  落差60m、滝幅10m。
  奥日光三名瀑の一つ。
  湯ノ湖から流れ出た湯川が、中禅寺湖に注ぐ手前にあります。
  滝壷付近が大きな岩によって二分されていて、
  その様子が竜の頭に似ていることからこの名前が付けられました。
  男体山噴火による溶岩の上を約210mにわたって流れ落ちています。
  新緑やツツジの咲く季節、紅葉の景観が見頃であるといわれ、
  奥日光一帯では紅葉が訪れる時期が最も早い場所です。





■コーヒーハウス ユーコン
  中禅寺金谷ホテルが経営するカフェ。
  中禅寺湖のほとりにあり、木々に囲まれたログハウスがいい感じです。

  ケーキセットを注文。
  雰囲気が良く、おいしくコーヒーをいただけました。
  チーズケーキも美味でした。


  栃木県まで来ているので、宇都宮餃子を食べて帰ることに。


■宇都宮みんみん 駅東口店
  行列に並び、30分くらいで店内へ。
  3種類の餃子(焼餃子、水餃子、揚餃子)を注文。
  焼餃子と水餃子はおいしかったですが、
  揚餃子はちょっとイマイチな感じ。
  車だったので、ビールが飲めなかったのが残念でした。








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